TrashlogTrashlog

okutaniのTwitter以上, ブログ未満な文章

誠実さ

2021.04.28

誠実さだけでは飯は食えない。

どんなに愚直でまっすぐなヤツでも、それだけでお金を稼ぐことはできない。

それが正しいことだと、決して折れぬ心を持ち、真に軸が通った端正な生き様、あっぱれなヤツだといくら高尚な方に言われようとも、世の人たちが「金を出すに値しない」と評価すれば、たちまち生きてはいけない。

自分は、できれば誠実に生きたいと思っている。

そして、せめて身の回りの人たちだけでも、そうであって欲しいと思っている。

誠実に生き、それゆえに損をしている人たちを僕は見てきた。

その人たちの手助けになればと思い、その人生に於いての一つの糧になればと、自分の時間を投げ売ってでも、1mmでもあなたの役に立ちたいと、そう心から思って活動してきた。

ただ、分かってはいるが、やはり、やってみるとこれが中々に難しい。

周りに理解はされず、共感も得られず、ときには資金が足りなかったり、ときには相手がそれを当たり前のことだと捉えてしまってうまくいかないこともあった。

それでも、自分はこれが正しい道だと、はっきり思っている。

ときには無償で、ときには身銭を切り、ときには自分の仕事を投げ出し、その人の人生の一つの糧になれば、その人の人生が好転するきっかけになればと、ときには衝動的に、ときには何日も熟考を重ね、誠実さの中にある正解にたどり着くまで、もがきながら走り続けている。

うまくいかないことが多い世の中で、せめて、誠実さだけでも持って、自分の正しさを押し通し、すこしでも強くありたい。

変わらない日々の中でも、それは動かずにそこにあり、轟々と絶えず燃え続けている。

「綺麗事」だと人は言う。

でも、綺麗事だからこそ「それを成就させたときの喜び」は計り知れないものではないか。

昼過ぎの淡い光が差す自宅で仕事に追われながら、即興セッションにも似た文章を書いてみて、「やっぱり不甲斐ないなぁ」と思いながらも、僕はこれからも変わらず続けてやっていこう、と改めて決意した。