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okutaniのTwitter以上, ブログ未満な文章

人並み

2023.07.16

最近の僕といえば、怪物という映画を一人で観に行き、Filmarksで3.6をつけたり。

西村賢太の苦役列車を読み、勝手に主人公に自身を重ね、卑下せど、たいして生きることに必死になどなっていない。

浅野いにおのおやすみプンプンを読んで、やはり、自己陶酔し、なに一つ分かっていないのに一人、分かったつもりでいる。

あの子に嫌われてしまった。

返信が無いだとか、既読が付かないだとか。

ADHDの悪い癖が、また最近、出てしまっている。

井の頭公園でスナップを撮っているときは、人前で歌をうたいギターを弾いているときのように、ちょっとだけ現実を忘れられる。

月に1度のゆるい弾き語り。

そんなもので、人生が180度変わってしまうことなど、決してありえない。

現実を忘れたいから、すこしの努力で、自分自身を肯定できるお便利なツールとして、人前でオナニーをして、悦に浸り、たいして、良い曲など作れていない。

ここ数年、仕事が、何一つ面白くない。

ギスギスした人間関係で、大人は「これが大人なんですよ」とホラを吹き、現実として、社会として、そこに堂々と居座り続けている。

とんだ迷惑だ。

つまらないものを「つまらないものですが」って差し出すバカが、社会、そのもの。

努力もしていない自分がどうこう言っているのが、やはり浅ましく、女々しく、しかし、どこか諦め難く、ここ数年、必死の抵抗をしている。

マッチングアプリで会った女の子と数回デートして、キスをした。

その数回のデート代をケチ臭く、ちまちま計算したら、3万円もした。

3万円のキス。

こんなんだから、俺には1年以上彼女がいない。

人並みになれない。

今まで付き合った、すべての女の子と、結婚して、いまごろ、人並みを演じられていたらよかったのに。

演じられるだけの幸せを、幸せだと捉え、頭のネジを一本とおくへ投げやって、幸せごっこ、大人社会のお仕事を「楽しいたのしい」と、家族のためだ、愛する人のためだと、演じられていたらよかったのに。

そうやって自分を誤魔化し、社会を正しいと思い込み、「今は子どもに自分の未来を託しているんだよ!子どもは宝!そのために自分は一生懸命に働いているのさ!」と、己の人生へ言い訳を重ね、かさね…

…そんなハッピーピエロお父さんになれる努力もしていないし、資格すらない。

と、また自己陶酔。

どうせ、今ごろ、全世界、日本中の、すべての女性は、他の男と寝ている。

僕だって、人前に出ればこそ、いくらでも仮面をつけて、ザ・コミュニケーションだってやってのけるのだ。

生きるための企業エントリーは、大人ごっこの取り繕った面談を経て、ひねくれた僕とのミスマッチを起こすたび、僕をすこしずつ疲弊させる。

あと数日も経てば、僕は33歳になるらしい。

いつ、人並みになれるのだろうか。

いや、人並みになれるのだろうか。